クマが教える英語のしくみ


2-5■ theって? ■

「さて、 aan のように、名詞の前にくる『冠詞』にはもうひとつ、『 the 』というのがあります。聞いたことあるよね、 the って」

「あるあるー。テレビでよく言ってるね、『ザ、なんとか』って。 学校の先生は、 a は二度目から the になるとかって言ってたけど」

「そうだね、そういう風に考えてもいいね。どこにでもありそうな a が、注目されると the になっちゃうの。たとえば、こんなふう」

I picked up a stone yesterday.
 私は拾いました/ある石を/きのう
 『きのうある石を拾いました。』

It was shining.
 それは輝いていました
 『それは輝いていました。』

Now the stone is on my desk.
 今/その石はあります/私の机の上に
 『今その石は私の机の上にあります。』

「どこにでもありそうな『 a 石』を注目したから『 the 石』になったということね」

「そう。一般的にどういう場合に the が使われるかというと、

@『話をしている人たちが思い浮かべることができるもの』

以前話題にのぼったものとか、話をしている相手の人もたぶん知っているだろうと思うもの

学校の先生が言った、二度目から the っていうのがこれだね。話をしている人たちは、二度目からは同じものを想像できるわけだから。

A『世界にたった一つしかないもの』

the sun(太陽), the earth地球), the moon(月), the world(世界), the sky(空)

『その太陽』とか訳さないでね。

B『形容詞(けいようし)や副詞(ふくし)の最上級(さいじょうきゅう)

『一番〜だ』というとき。 the fastest(一番速い), the most beautiful(一番美しい)

 

C『何番目』という『序数』(じょすう) 

the first(一番目), the second(二番目), the third(三番目)

,... と、こんな場合です。

だいたい、『唯一の〜』とか『一番目の〜』『二番目の〜』というふうに限定されたものに the がつくね。 ネイティブの人に聞いても、『そういうときは the をつける』、『そういうときは the はつけない』というような返事しか返ってこないので、気になるときは辞書や文法書でチェックしましょう。日本人の『〜は』、『〜の』、『〜が』の使い分けに似てるんだろうね。そんな意識しないレベルまで行きたいもんだね。

それから、もうひとつ。his(彼の) とか this(この),that(あの)などが名詞にくっつくときは、 athe のような冠詞は使いません」

「じゃ、『彼の本』っていうときは his a book なんて言わないのね」

「ノー、ノー、ノー。his book です。例文を参考にしてね」

@ I have a car.  『私は車を一台持っています』

A I have the car. 『私はその車を持っています』

B I have his car. 『私は彼の車を持っています』

C I have that car. 『私はあの車を持っています』