クマが教える英語のしくみ


3-2■ 副詞って? ■

「副詞、前置詞...。うーん。なんだか文法用語のオンパレードね。私、かなりきつくなってきたんですけど」

「大丈夫、この二つを覚えれば、あとはそれほどないからね。まずは副詞からいきましょう。次の文章を見てください」

He runs fast.(彼は速く走る)

「この文章の fast という語が副詞です。『速く』っていう意味のね。この fast は主語の He と動詞の runs のどちらを修飾しているでしょうか?修飾って覚えているよね。『かかる』ってことね。どちらにかかっているでしょうか?」

「えーっと。『速く』→『走る』だから、runs!」

「正解。ということで、副詞は動詞を修飾します。そしてさっきの例文で出てきた『 so 』も、『とても』という意味の副詞なんです。では、次の文中の副詞『 so 』は何を修飾しているでしょうか?」

He runs so fast. (彼はとても速く走る)

「えーと。『 so 』は『とても』っていう意味で...『とても』→『走る』なんてことはないから、『とても』→『速く』。 fast を修飾していますね。ってことは副詞は副詞も修飾するって事?」

「そういうこと。なんだか面白いよね。では、次の文章です。こんどの so は何を修飾しているでしょう?」

She is so beautiful.(彼女はとてもきれいです)

「『とても』→『きれい』だから beautiful を修飾しています。beautiful は形容詞だから、副詞は形容詞も修飾するわけ?」

「そういうこと」

「えー。副詞ってなんでも修飾しちゃうじゃないの。まいったな、どれも副詞に思えちゃう」

「じゃ、整理しておきましょう」

副詞は... 『動詞』『副詞』『形容詞』を修飾する。まれに『名詞』も。

「なにそれ、『まれに名詞も』って。それじゃ、本当になんでも修飾しちゃうじゃないの。もー。 あ、ところで、形容詞は何を修飾するんだっけ?」

「名詞だよ。 a beautiful flower ってぐあいに」

「あ、そうか。でも、その単語が形容詞か副詞かわからないってこと、あるでしょ?そういう時はどうするの?」

「そのために辞書があるんじゃないのー。引くの」

「やっぱりね。嫌な予感がしたんだわ」

「あはは。それからね、辞書を引くと、一つの単語なのに『副詞の意味』と『形容詞の意味』が載っていたりすることがあるの。例えばさっきの fast。次の例文を見てね。

@ He runs fast.(彼は速く走る)

A He is a fast runner.(彼は速いランナーだ)(=彼は脚が速い)

というぐあい。@の fastは『速く』→『走る』っていうふうに動詞 runs を修飾してるから副詞。で、Aの fast は『速い』→『ランナー』っていうふうに名詞 runner を修飾しているから形容詞だね」

「くー。どっちかにしてって感じ」

「最後に『まれに名詞を修飾する』っていう例をあげておくね」

Even a child knows it.  (こどもでさえ、それを知っている)
even(副)が a child(名)にかかっている》

Yayoi alone is absent.  (ヤヨイ一人だけが欠席している)
alone(副)が Yayoi(名)にかかっている》

「『あれ?なんか変だな』って思って辞書引いて見ると、名詞を修飾する副詞だった、ってことがあるわけ」