クマが教える英語のしくみ


8-3■ thatではじまる節のこと ■

「ねえ、いままで『私は〜だ』『彼は〜だ』っていう表現が多かったでしょ。そういうふうに断言するんじゃなくて、『私は〜だと思う』みたいに言いたいときはどうしたらいいの?」

「たとえば、He wanted to see you.(彼はあなたに会いたがっていた)と、 I think so.(私はそう思う)みたいな文章を一緒にしたいってわけだね。」

「そうそう。『彼、会いたがってたと思うよ』って言いたいの」

「そういうときはね、この I think を先に持ってきて、そのあとに think の目的語になるように、 He wanted to see you.を名詞節にするの。名詞は動詞の目的語になったでしょ?つまりこういうパターンにするわけ」

I think [ (動詞の目的語になる)名詞節 ]
 s  v          o

「そうかー。じゃ、どうしたら、その名詞節になるの?」

that っていう名詞節を導く接続詞を使うの。接続詞 that で始まる節は『〜ということ』っていう意味になります。で、その接続詞 that を使うと、さっきの二つの文章はこんな文章になります」

I think that he wanted to see you.

「はぁ、接続詞 that を使ってくっつけたって感じでわかりやすいね。じゃ、ちょっと記号をふらせてもらいます」

「そういうことなの。でもこの that はよく省略されます。話し言葉では省略される方が一般的なの。こんなふうに」

I think he wanted to see you.

「でも、構造は同じわけでしょ?名詞節で目的語になっている」

「そうなの」

「そうかー。I think って言っちゃって、それから文をつなげているだけだねー。簡単だ」

「そういうことだね。では『 that で始まる名詞節』を含む例文の分析をしてみてください」

@ I think he is a good actor.

A We know he is married.

B That she is Japanese is obvious.

C It is obvious that she is Japanese.

D The problem is that he is not here.

「それじゃ、that の後に主語、動詞があったら、すかさず [ ] するようにしましょう」

@ I think he is a good actor.

「あらら、さっそく that が省略されているじゃないの。that がないとちょっとわかりにくいかも」

「そうだねー。実際の会話ではほとんどこんなふうに that が省略されているの。この@の場合は『 I think ではじまって、次にまた主語みたいな he が続くのは変だな?これは節の始まりだな』って考えてね」

「そうかー」

B That she is Japanese is obvious.

「あれ、that ではじまっちゃってるよ、これ。that の名詞節が主語になってるのかな?」

「そうなの。とりあえず、やってみて」

「おー。やっぱり主語になってたね。そうすると訳の方は...」

[彼女が日本人であるということ]/は明らかだ
『彼女が日本人であるということは明らかだ』

「そういうこと。で、that節が主語になっているときは that は省略されません」

C It is obvious that she is Japanese.

「あ、これはもしかして、Bと同じ意味だっていうやつ?仮主語の It ってやつじゃないかな?不定詞で出てきた。とりあえず、thatの節を [ ] でくくってみよう」

「やっぱりそうだね。It = that

「うん、仮主語が使えるときはできるだけ使うの。だからBよりCのほうがよく使われます」

「ほー。このthat節は補語になってるね。本当に名詞みたいな節なんだね」