クマが教える英語のしくみ


8-6■ 疑問詞で始まる名詞節 ■

疑問詞で始まる名詞節もあります」

「あら、疑問詞って疑問文のときに使われるだけじゃないの?」

「そう、疑問文の時だけじゃなくて、接続詞の働きをする時があるの。では例文で考えてみましょう。たとえば次の二つの文章の内容を一つにしたいと思ったら、どうしたらいいと思いますか」

Where does he live? 
『彼はどこに住んでいますか』

I don't know that. 
『私はそれを知らない』

「つまり、『彼がどこに住んでいるか、私は知らない』っていう文章にしたいのね」

「そう」

「『私は知らない→彼がどこに住んでいるか』になるはずだから、主節が I don't know かな?で、Where does he live? がその疑問詞で始まる名詞節になるんじゃないかな?そうすると、できた文章はこれ」

I don't know where does he live?

「うーん。おしいね。まず、疑問文じゃないから、クエスチョンマークはいらないね。『私は→知らない』だから普通の否定文。それからね、where で始まる名詞節の中は、これも疑問文じゃないからふつうの文の語順にするの。で、正解はこうなります」

I don't know where he lives.

「あらー。lives なんて、本当に普通の文になっちゃってるのね。じゃ、ちょっと分析させてもらいます」

I don't know [where he lives].
 s  助   v    接  s  v   
            
o

「そうかー、こうなってるのかー。なるほど。名詞節になって、もう疑問文じゃないから普通の文の語順になるっと。それじゃ、もっと例文お願いしますー」

「はい。じゃ、こんなのどうでしょ」

@ I couldn't hear what she said.

A Do you know when Akiko will come?

B I don't know who she is.

C I don't know who lives there.

D Will you tell me what happened to her?

E What she said made me angry.

「おお、ほんとうに疑問詞が文中に入っている!なんか不思議!」

@ I couldn't hear what she said.

「あ、これ what が目的語になってるんじゃないの?もとはこういうことでしょ?」

What did she say?
  o   助  s  v
何を/彼女は言いましたか
『彼女は何を言いましたか』

「そうだね。よく気がついたね」

「接続詞であり、目的語であるのかー。それじゃ、こうしちゃおう」

What she said で、『彼女が何を言ったか』ということですが、それは『彼女が言ったこと』とも考えられます。だからこの例文は『私は彼女が言ったことがわからなかった』とも訳せるの。

what +主語+動詞』で『〜すること』って意味だって覚えてかまいません。たとえば、what he did で『彼がしたこと』 what I saw last night で『私が昨夜見たこと』なんていうこともできます。名詞みたいに主語や、目的語になれるんだよ」

「ほー。ノートに書いておきましょう。『 what +主語+動詞』で『〜すること』」

「これは先行詞を含む関係代名詞 what だっていう考え方もあるの。気になったら文法書を見てみてね」

A Do you know when Akiko will come?

「あら、これは疑問文ね。とりあえず、分析してみます」

「あ、when の節の中は未来も現在形じゃなかった?」

「それは『〜のとき』っていう副詞節の場合ね。これは名詞節だから未来もOKなの」

「おー。 who が補語であることがよくわかったね」

C I don't know [who lives there].

「ありゃりゃー。変だなー。名詞節の中に主語がない。これって、もとの疑問文はもしかして、Who lives there? だったりして」

「そう、Who が主語の疑問文。だから、もとからふつうの文の語順だったの」

「おお、Who が主語なら、こうしておかないと...」

SVOO の文型ね。最初に人、後に人以外の目的語」

E What she said made me angry.

「あらー。What で始まる名詞節が最初にきてるよ。主語になってるのかな? said made っていうところが変だから、ここらへんに名詞節の終わりが来ているね」

「おお、名詞節が主語になってる。おまけに、これ第五文型のSVOCってヤツになってるね。これもさっきやった、『what +主語+動詞』で『〜すること』でしょ?」

「そうだね。さて、今回やったやつは、学校では間接疑問文っていうふうに習うんだけど、重要なのは、これは『疑問詞ではじまる名詞節』だっていうことなの。 それから、名詞節の中ではふつうの文の語順になるってこと」

「話すとき、疑問文の語順で言っちゃいそうだなー。…うーん、きっと言っちゃう」

「いいんだよ。相手の人はわかってくれるから。『あ、間違った。ふつうの文の語順だった』って気がつけばそれでいいの。そうすれば次からは間違えないようになるから」

「次も間違えそうなんですけどー」

「あはは。だいじょうぶ、だいじょうぶ。気楽にいこ、気楽に」