クマが教える英語のしくみ


8-8■ 名詞があればどこへでも ■

「さてさて今日から形容詞節のお話。ケイコちゃん、形容詞の働きを覚えてる?」

「えーっと。ちょっと待ってねー。ノート、ノートっと。あ、はいはい。ありました」

形容詞は...
 
@ 名詞を修飾する。(名詞の前にくる)
 A 補語になれる。(be動詞などのあとにくる)

「そうだね、それで、今回の形容詞節も名詞を修飾するんです。でも名詞の前じゃなくて名詞の後。つまり、こんなパターンになるの」

 名詞+[形容詞節]

「あ、簡単ね。よかったー。不定詞の形容詞的用法と同じね。後ろから名詞を修飾する」

「そう。でね、名詞があれば形容詞節はどこまでもついて行くの。ところで、名詞はどんなところに位置してたか覚えてる?」

「え?名詞がどこに位置していたか?ち、ちょっと待ってね。えー。あ、そうそう」

名詞は...
 
@ 主語になれる。
 
A 目的語になれる。
 
B 補語になれる。
 C 前置詞の目的語になれる。

「...です。てことは主語のあと、目的語のあと、補語のあと、前置詞の目的語のあとに形容詞節がくることができるってこと?」

「そういうこと。だから、こーんな感じの文章ができるのですよ」

主語になってる名詞の後
(名詞)
[形容詞節]+V+〜

補語になってる名詞の後
S+V+
(名詞)[形容詞節]+〜

目的語になってる名詞の後

S+V+
(名詞)[形容詞節]+〜
S+V+O+(名詞)[形容詞節]+〜

前置詞の目的語になってる名詞の後
S+V+P+
OP(名詞)[形容詞節]+〜

「ふーむ。そうかー。形容詞節は名詞があったらどこへでもついて行くってわけね」

「そうなの。で、どういう時に形容詞節が使われるかというと、『節』で名詞を修飾したいとき、つまり『主語、動詞を含む語のグループで名詞を説明したいとき』なんだ」

「節で名詞を修飾?」

「たとえばね、『きれいな→花』って英語だったら、the beautiful flowersっていうぐあいに、beautifulっていう形容詞が名詞 flowers を前から修飾するよね。(beautifulflowers)

形容詞一語が名詞を修飾している例

beautiful flowers     
(きれいな→花)
『きれいな花』

でも、『彼が買った→花』って言いたいときはちがうんだ。『彼が(主語)買った(動詞)』というふうに主語と動詞が含まれているでしょ?つまり『』だから、形容詞一語のときとはちがって、名詞のあとにその節を持ってくるの。次の例を見てね。 [which he bought] が『彼が買った』っていう意味の節なの」

形容詞節が名詞を修飾している例

flowers [which he bought] 
(花←彼が買った)
『彼が買った花』

「おー。節が名詞を修飾するときは方向が逆なんだー。後ろから修飾してる」

「そういうこと」

「ふーん。じゃ、その the flowers [which he bought] がそのまんまかたまりになって主語のところに行ったり目的語のところに行ったり、補語のところに行ったりしちゃうわけ?」

「そうなんだー」

「ほー。で、この疑問詞の which が形容詞節を導く接続詞なわけね」

「うん。今回の which関係代名詞って言われる接続詞です。関係代名詞は形容詞節の最初にくる接続詞なの。じゃ、例文です。分析してみてみて」

@ The flowers which he bought were so beautiful.

A I like the flowers which he bought.

B He gave her the flowers which he bought.

C I'm interested in the flowers which he bought.

「おー。なんか面白くなってきた感じ。形容詞節は前の名詞を修飾するのね」

@ The flowers [which he bought] were so beautiful.
      s     関   s   v    v     c

「こんな感じかなー?"which he bought" が主語の "The flowers" にかかっているよね」

「あ、この関係代名詞 which にも記号をふりたかったんだなー」

which にも記号ね...ただの『関係代名詞』と呼ばれる接続詞じゃないの?」

「うん、ちょっと違うの。この文章は元はこんな二つの文章だったの」

1) He bought the flowers.(彼は花を買った)
   s   v      o

2) The flowers were so beautiful.(その花はとても美しかった)
      s     v     c

「それで、1)の文を形容詞節にして、2) の主語になっている名詞 The flowers の後ろに持ってきて、『彼が買った→花、はとても美しかった』っていう文章を作るわけです。1)の文をそのまま 2) の主語の The flowers の直後に持ってきちゃうとこうなります」

× The flowers [he bought the flowers] were so beautiful.     
        s    s   v      o    v    c

そうすると the flowers がふたつでダブっちゃうんで、形容詞節内の the flowers のほうを関係代名詞 which に直します。で、こうなりました」

× The flowers [he bought which] were so beautiful.  
       s   
 s   v   関o   v     c

で、関係代名詞はいつも形容詞節内の最初にくるってことになってるから、which を前の方に移動して... 」

○ The flowers [which he bought] were so beautiful.    
       s      関o
 s   v    v     c

と、最終的にこうなるわけですよ」

「あ、そうなのかー。目的語だった the flowers が関係代名詞の which になったのね。じゃ、正解を書いておきましょう」

「関係代名詞 which が形容詞節内の目的語ねえ。ふーむ、奥が深い」

「そういうことー。じゃ、続きをやってみてください」

「はい」

「おー。すばらしい! @では主語に、Aでは目的語に、Bでは直接目的語に、Cでは前置詞の目的語になっている the flowers っていう名詞に、which he bought っていう形容詞節がそのままくっついてるね!」

「そういうことでした。では which 以外の関係代名詞を教えてあげるね」