クマが教える英語のしくみ


8-9■ 関係代名詞にもいろいろある(1) ■

「あー、やっぱり関係代名詞にもいろいろあるんだー」

「そうなの。こんな感じ」

@ which は先行詞が人以外の時。

A who, whose, whom は先行詞が人の時。

B that は先行詞が人でも、人以外でも。

「また that なのー?英単語っていろいろあるんだから、that 以外の単語も使って欲しいなぁ。頭の中は that だらけになっちゃうー。あ、ところで先行詞(せんこうし)ってなんですか?」

「先行詞っていうのは、『形容詞節で説明される名詞』のこと。つまり形容詞節の直前にくる名詞のことね。さっきの例でいくと"The flowers"です。"The flowers"は人じゃないから、関係代名詞は"which"が使われていたわけです」

「そうかー」

「ではいろいろ例文をあげるから、『これは先行詞が人だから who なんだなー』とか『先行詞が人以外で that が使われているんだなー』とかって考えながら分析してみてください」

「あのー。who, whose, whom の使い分けとか教えてくれないんですか?」

「それは分析していくうちにわかるよん」

「よんて」

@ The man whom I saw was Mr. Tanaka.

A The book that I read was good.

B I like the composition you wrote.

C The girl who is sitting next to him is my sister.

D The taxi driver who took me to the airport was friendly.

E That's my friend who lives in Hawaii.

F New York is a city that never sleeps.

G Yoko has a cat whose name is Mike.

H The person who has a lot of friends is lucky.

I She is the woman whom I told you about.

J The music which I listened to last night was very good.

「ひゃー。Jまであるじゃないの。まいったなー」

@ The man whom I saw was Mr. Tanaka.

「お、さっそく whom が出てきましたね。 whom は関係代名詞で形容詞節の始まりだから、まずここでカッコして...。形容詞節の終わりは、saw だろうね。その次に was が続いて、なんか変だから。そうすると...」

「そうそう、よくできました。その調子で行こー」

「むふふ」

read の過去形も read だけど、発音がちがうのね」

「そう、レッド。...ひゃー、カタカナだと『r』も『l』もいっしょだー」

B I like the composition you wrote.

「あ、これ which とか that みたいな関係代名詞がないよ。間違いじゃないの?」

「ううん。これでいいの。こんなふうによくいうんだよ。関係代名詞が省略されてるの。関係代名詞が省略されるのは、その関係代名詞が形容詞節の中で目的語になってるときなの。形容詞節内で目的語になっている関係代名詞のことを『目的格の関係代名詞』なんて学校で教わるの。 で、この文章は関係代名詞が省略される前はこんな文だったと考えてください」

I like the composition which you wrote.

「これならわかるな。which から形容詞節がはじまるからカッコでくくって...」

I like the composition [which you wrote].
 s  v      o      関o  s    v

「それで which が形容詞節内で目的語になっているから、省略されてこうなったわけね」

「はー。[you wrote] の2語だけでも形容詞節になってるね。いいの?」

「うん。ちゃんと主語と動詞がそろってるでしょ?だからいいの。節になってるの」

「ほー。そうだね。節って、中に主語と動詞が含まれる語の集まりだもんね」

C The girl who is sitting next to him is my sister.

「えーっと。関係代名詞の who ですね。 who は形容詞節の始まりで... him is ってのがすごく変だから、ここらへんが形容詞節の終わりみたいね」

「ケイコちゃん、形容詞節の中の主語忘れているよ」

「あ、ほんとだ。そうすると who が主語なわけね」

「そういうこと。he, his, him と同じように、人が先行詞の時の関係代名詞も who, whose, whom って活用してるんだよ」

「あ、そういうことかー。形容詞節内で関係代名詞が主語のときは who を使って、目的語のときは whom を使うのね」

「そうなの。わかりやすいでしょ?」

「で、目的語の whom の時は省略可能なわけね。じゃ、主語の who の時は省略しちゃダメなの?こんなふうに」

(?) The girl is sitting next to him is my sister.

「なんだか良さそうなんだけど...」

「それがだめなんだなー。ちょっと記号ふってみて」

(?) The girl [is sitting next (to him)] is my sister.
     s      v    副 p  op  v   c

「ほら、形容詞節内に主語がないでしょ?だからダメなの」

「あ、ほんとだー。すごいねー。なんかデキすぎって感じ」

「形容詞節内で主語になっている関係代名詞のことを『主格の関係代名詞』とかいうんだけど、『主格の関係代名詞』は省略できないんだ」

「『目的格の関係代名詞』は省略できるのね。省略しても形容詞節内にはまだ主語・動詞がそろっているから」

「そういうことー」