クマが教える英語のしくみ


9-1■ のにのに ■
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「ちょっと困ってるの。聞いてくれる?」

「え?どうしたの?」

「今月分のお小遣い、もう全部使っちゃったんだけど、欲しいCDの発売が明日だったのに今日気がついたのー」

「来月のお小遣いまで待てば?」

「そ、そうよね。クマはお金使う生活してないものね...。ああ、お金があったら、CD買うのに...」

「あ、それもらいっ!その英文を考えよー」

「なんでそう、都合よく英語の勉強に結びつけられるのよっ!」

「まー、まー。...というわけで、今日の勉強は『実現の可能性のない if の文』です。仮定法ってヤツ」

「実現の可能性がない、なんて夢も希望もないじゃないの。そんなの勉強したくない」

「でも、役に立つから勉強しておこうよ」

「役に立つんなら許す」

「あはは。じゃ、さっきの日本文ね。『お金があったら、CD買うのに』といういう文章。それはこんなふうになるの」

If I had enough money, I would buy the CD.

「え?過去のことじゃなくて、『今、お金があったら買いたい』の!今!」

「だから、こうなるの。今のことなんだけど、過去形使うの。前にもやったでしょ、現実から遠くなると過去形を使うって。 買いたいんだけど、買えない。現実的には今、買えないの」

「ふーん」

「ではパターンを抜き出すために分析してみてください」

「はい」

「ありがと。この文章からパターンを抜き出すと、こうなります」

仮定法過去のパターン

[If+主語+動詞の過去形 〜], 主語+ would +動詞の原形 〜.

「あー。文法用語の方でも『過去』っていうんだ。でも『現在』のことなのね。ややこしいな」

「そう、実現不可能な現在。『もし、〜なら、...なのに(実際はそうではない)』っていう文章ね。じゃ、例文です。分析してみて」

@ If I had another chance, I would do it again.

A If I were young, I would go with you.

B If he were here now, he would help me.

「うーん。過去でも現在、過去でも現在...」

「なんだかかわいそうね。『何度でもやり直せるよ』って言ってあげたいね」

「くー。『おじさん、まだまだ若いよ』って...」

「それより、I were に気がついたかな?」

「あ、ホントだ。I was じゃないね」

「そうなの。仮定法過去の if の節の中では was じゃなくて were なの」

「ほー」

「この文章も he were になってるね」