クマが教える英語のしくみ


■ エピローグ ■  終わりだけど、本当はこれから

工事がもうすぐ終わろうとしているマンションの前で、私は6年前の夏にあったことを思い出していました。 中1の夏、森の英語教室が終わったころ、私は「何かわからなくなったら、またこの空き地に来て教えてもらえばいいや」と思っていました。

その後の学校の英語といえば、中学の頃は内容が簡単すぎてやる気がおきず、高校では授業がつまらなくてさぼってばかりいました。その分、好きなテニスには夢中になり、地区大会で優勝するほどになっていました。だから、クマと約束した英語のトレーニングは...全然やっていなかったのです。

「英語の勉強もトレーニングもまじめにやらなくなったから、来づらくなっちゃったんだよね...」

二人の唯一の接点だった空き地がなくなってしまった限り、もうクマに会えることもないのでしょう。

「あれだけ、ヤルって約束しておいて、どんどん勉強しなくなっちゃったからな...。 クマももう会ってくれないね、こんな私じゃ。アー...」

私はどんどん悲しくなってきました。6年前の夏のできごとは私のただの空想だったのでしょうか。そんな...

そのとき、上の方から声がしました。そう、上から...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やあ、おかえり。ケイコちゃん。待ってたよ」